イシイです。
先日、クラウドファンディングの下書きを公開したところ、多くの人から意見をいただきました。
>>このプロジェクトどう思う?クラウドファンディングの下書きを公開します
まずは感謝です。ありがとうございました。やるべきこともいっぱい見えてきましたし、修正点もかなり見つかりました。
「説明不足なことだらけだったなあ」「重要なこと書き忘れてるじゃん」とか反省しつつも、「これは理解できないな」という意見があったのも事実。
Twitterのメンションがこんなにドカドカ飛んでくることはいままでなかったので、普通に精神すり減って食欲減りましたw
食費を節約することに成功したかもしれません。
「これ言ったら支援してくれる人が減りそう」とか思ってあまり自分の意見言えなかったんですけど、そのまま溜め込んでいると僕の心が爆発してしまいそうなので話すことにします。
みなさんから受け取った意見を受け、僕が思うことについて話していきます。
目次
1:クラウドファンディングで得られるものは「お金」だけではない
これ、前提として僕が一番伝えたいことです。
いただいた意見の中でもわりと多いのが、「クラファンするな」っていうもの。
一部の人は、僕がクラウドファンディングを始めることが嫌で嫌で仕方がないみたいです。
まあ、「自分の子供なんだから自分でなんとかしろ」っていう批判が来ることがわかっていたし、これ自体には驚いてはいません。(量には驚きましたがw)
「お金ないからクラファンしまーす」的なノリで、プロジェクトの下書きを見ずに拡散されてしまったのが原因かと。
もちろんお金がないのは事実ですが、クラウドファンディングに挑戦する理由はお金以外にもあります。
クラウドファンディングを「お金集めのツール」としてしか見ていない人も多いのですが、クラウドファンディングのいいところって、「周りの人を巻き込める」点なんですよね。
プロジェクトの下書きページにも書いた通り、みんなでこの子を育てていきたいんです。多くの人に待ち望まれて生まれてくるなんて、最高じゃないですか。親として僕も嬉しいですよ、本当にそんなことになれば。
支援したプロジェクトって自分ごとのように気になるんです。ひとたび支援すればもうこの子の「ソーシャル上の親」となります。
なので、「クラファンするくらいだったら消費者金融に金借りるべき」とかいわれても、「おう…」としか返せません。
色々な手段がある中で、自分で考え、あえてクラウドファンディングを選んだのですから。
他人の価値観を押し付けられても僕の行動を変えることは残念ながらできないのです。
また、社会にどんなインパクトを与えるのか、今後がただただ気になります。
昔だったら、借金したり親に土下座することでしか解決できなかったことが、今の時代はクラウドファンディングによって解決できる可能性があるんですよ。だったら、勇気は必要だけどやってみる価値あるじゃないですか。
それをただ「前例がない」という理由で「やめろ」というのは、あまりにも悲しいかと。なにか生まれるかもしれない。
それは、誰かがリスクをとってやってみないとわからないことです。
2:そもそも僕がすべきことってなんだ?
賛否両論いろいろな声がある中で、わかったことがあります。
それは、すべての人の思うようにはできないということです。
「多くの人に支援してもらいたい」という思いから、知らず知らずのうちにすべての人に納得してもらおうとする自分がいました。
でも、そんなこと無理ですよね。考えてみれば当たり前なのですが、目の前のことに必死すぎててんぱってましたね。
一度深呼吸して考えて見たらすっきりしました。
そもそも「クラファンはやめろ」という意見の持ち主に、僕がいくら頑張って説得して寄せていっても、その人たちに支援していただけるわけないんですよね。
僕がすべきなのは、「納得をふやすこと」じゃなくて「支援をふやすこと」なんですよ。
だとしたら、「支援しようか迷っている人」に対してできることをすべき。
言い方をかえれば、「別にクラファンしてもいいけど俺は支援しないよ」っていう方々に、しっかりと納得していただけるようにすれば、支援はふえるのではないでしょうか。
極論、「クラファン否定派」のひとに媚びる必要性ないんです。なにも生まれないから。
そんな「クラファン否定派」のひとも、いくら嫌がったって僕がクラファンをやめることはないのだから、騒いだところでなにも変わらないのです。
支援してくれる人はどんな人なのか
そもそも、どんな方からの支援が期待できるのかを考えてみました。
- 純粋にイシイを応援してくれている人
- プロジェクトの内容に共感する人
- よくわからんけど「おもしろいな」っていう人
この3通りがほとんどだと思います。
「自分の子供くらい自分で育てろや」という意見があるなか、それでもクラファンに挑戦することにおもしろみを少しでも感じるのであれば支援する。このくらいシンプルでいいと思うのです。
この方達にできることを考えていけば、支援は増えるのではないでしょうか。
その点を考えると、やっぱりブログはやめられないなと。しっかり責任をもって、支援していただいた資金がどのように使われているのかを発信することは、僕が出資者の方々にできるとても重要なこと。
3:実はこれってものすごくシンプル
僕の気持ちを代弁してくれているようなツイートがあるので、ご紹介します。
クラウドファンディングを運営しているCAMPFIRE社の代表、家入さんです。
追記
家入さんの以下の一連のツイートは、今回の僕のプロジェクトに関してではありません。
2013年に、1人の女性がツイッター上で出産資金を募り、大きな騒動となったものです。
当時のことについては、参考となる外部リンクをはっておきます。
>>家入一真氏がフォロワーの出産費用をツイッターで集めて物議を醸しだしている!
騒動から4年、現在の家入さんの見解は以下のものとは変わっており、「一過性ではなく社会的にどう包摂していくかが重要である」とおっしゃっています。
追記ここまで。
みんなで出産費用を振り込んで、みんなで我が子の様に出産を待ちわびるとか、超面白い。幸せも、困難も、ソーシャル上でおすそ分け。
— 家入 一真 Kazuma Ieiri (@hbkr) December 11, 2013
すごいなあ。赤の他人の出産費用を振り込む人が続々と。みんないい人だ!素敵!出産費用をソーシャルで集めることで、日本中にクラウドお父さんクラウドお母さんを作るという実験。祭り。これはもう、もはや、家族だ。
— 家入 一真 Kazuma Ieiri (@hbkr) December 11, 2013
面白いから振り込む、ほんとそれでいいんだよね。そんくらいのポップさで誰かを応援する。ただ無事に産まれてきてくれて、その子が大きくなった時に「良くわかんないけど応援してくれたいい人たちがいてね、」と伝えてくれたらそれでいいよね。あとはここからリアルな繋がりが生まれるといいな。
— 家入 一真 Kazuma Ieiri (@hbkr) December 11, 2013
今回の出産クラウドファンディングについて、やはり辛辣な意見も出ている。無責任だ、甘えだ、産まれてくる子が可哀想だ、などなど。でもさ、極論、出来ちゃったもんはしょうがないじゃん。後に引けるわけでもないじゃん。だったら前を向いて、みんなで応援しようよ。叩いた所で何も変わらない。
— 家入 一真 Kazuma Ieiri (@hbkr) December 11, 2013
てか、これだけの人たちに祝福されて産まれる子、ハッピー以外のなにものでも無いでしょ。全然かわいそうなんかじゃない。これからシングルマザーは増えるだろう。親も友達も頼れないなら、せめてネットで繋がりを作って、みんなで助け合っていくしかないじゃん。叩いた所で、何もうまれない。
— 家入 一真 Kazuma Ieiri (@hbkr) December 11, 2013
「◯◯であるべき」とか「常識的に〜◯◯」とか、論じてくる人がいますが、そんなに深く倫理観語らなくても。
日本初、クラウドファンディングでの出産。
素直に「おもしろいなー」と思えば支援、けしからんと思えば無視でいいじゃないですか。
出産費用に困っている人がいる→知らない人からの心温かい支援が集まる→元気な赤ちゃんが生まれたことを報告する→イイハナシダナー
でいいと思うんです。
このプロジェクト、誰にも迷惑かけていません。
反対派にまで、なんとか支援してくださいなんて僕言ってませんし。完全に任意で、応援してくれる人がいれば支援してくださいと言っているのです。
さいごに
実はこの記事で言っていることって、「お前が言うな」状態になっていたりします。
第三者が「支援する人はすればいいし〜…」と言うならまだしも、支援を募っている本人が言うのは寒いですよね。それは僕も薄々感づいているのですが、どうしても言いたくなってっしまったのでこの記事を書きました。
賛否両論あふれるのは当たり前なのですが、「なんか僕の言いたいこと伝わってないな〜」と思ったので。
結構保守的な人って多いのですね。これを知れたことがもう既に大きな収穫かもしれません。
このプロジェクト、どう転がるのかは僕にもわかりませんが、いろんな可能性を秘めている気がします。
いままで前例がないのなら、とりあえずやってみればいいじゃないというのが僕の考えなので、このまま突っ走ることにします。